絵描きaskasの日々雑記

絵・歌・料理…日々の事をサラッと

昔のお盆を味わう

我が家は無宗教なのであまり日本古来の行事には縁が無いけど、私は行事にまつわる食べ物に興味があるので、色々調べて料理する。

そういえば今の家に引っ越して初めての夏、お隣の地主さんの家の門の脇にきゅうりやナスに割り箸を刺したのが置いてあるのを見た時に、「子供のイタズラだな、食べ物を粗末にして!」と思ったなあ。

 

我が家のあたりは昔から土地が痩せていて屑米しかとれず、主に麦や雑穀を育てていたらしく、ハレの日のご馳走はうどんだったというのはずっと前から知っていた。確かに「武蔵野うどん」の店だけじゃなく、うどんの麺を売ってる店もある。今でもお正月とかお盆の時にはうどんで〆る家があるらしく、今年はどうしても昔のお盆の雰囲気を味わいたくなった。

 

ということで、朝から瑞穂町のJA直売所に行き、うどん用の地粉や季節の野菜を買い込んだ。どっさりのズイキも安い安い!痩せた土地だから、おかずは野菜ばかりだっただろう…と、とにかく野菜のシンプルなおかずばかり作ってみた。今回一番びっくりしたのは、ズイキの色。同じ素材でも酢の物は綺麗なピンク、鉄のフライパンで作ったキンピラ風は食べ物とは思えないグレーになった。

 

そして、お盆の特別なご馳走という設定で、冷たい手打ちうどんをあったかい肉汁につけて食べる豚肉と椎茸とネギがたっぷり入った「糧うどん」の仕込み開始!昼前に3泊の予定で姉と姪が来たので、とにかくみんなにうどんの足踏みをしてもらった。父は最近の体重増加を生かし、ノリノリで踏む踏む。そして麺棒で薄くのばしたら…

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包丁は菜切り包丁

麺を切る。この作業は本当に楽しいから自分だけで独り占め。

久々だったのでちょっとごついうどんになったけど、どうにかお盆のご馳走出来ました!

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江戸時代の貧しい農村のお盆のご馳走〜